えいはぶのマグナム合法トリップ!! Vol.3
編纂員: えいはぶ
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世の中には違法、あるいは危険な脱法ドラッグが多く存在シテイル…。しかし!その一方でドラッグなんか使わずとも頭がハイになっちゃうような気持ち良いものもきっと世の中に溢れている!そんなまだ見ぬ合法的にトリップできるものを探究する本企画、題して……
『えいはぶのマグナム合法トリップ!!』
今回ご紹介するのは「新品の絵本の表紙をめくる時に鳴るペリッという音」である。
もうほとんどトリップ方法は書いてあるようなものなので、手順の記載は割愛させていただくが、「ブックコートフィルムがされていて、かつ絵本の淵が角ばったものを使用したほうがよりトリップできる」という注意点だけ書いておく。
では早速試していこう。
今回のトリップ方法、ぶっちゃけると新品であればわざわざ買う必要はない。近くの書店に赴き、置いてある絵本の表紙を片っ端からめくるだけでいいのである。これまでのトリップ方法とは違い、完全タダである。故に乱用者が近年増加していることが問題となっているがそれはまた別の機会で話そう…。
ちなみにこのトリップ方法は前回同様、幼少期の私によって発見されたものである。
(こんなくだらない記事を読んでいるそこの君も経験があるかもしれないが)幼稚園でよくある所謂「絵本の読み聞かせの時間」。教室の中にある絵本から先生が選んで読み聞かせをすることもあるがそれ以上に興奮したのが、新しく入ってきた絵本の読み聞かせである。もちろん当時から本を読むことが好きだった私は新しい絵本が読めるということも嬉しかったが、何よりあの音。
汚れや傷から保護するために絵本に施されるブックコートフィルムと、まだめくられ慣れてない少しぎこちなくも初心な表紙の質感が合わさり、薄いビニールの被膜を擦るようなペリッという乾いた音が鳴る。
あれがたまらなく好きだった私は読み聞かせの度にその場で絶頂、内容など頭に入ってなかった。
未就学児にして私は絶頂という感覚を会得してしまったのだ。だからこそ泥遊びや鬼ごっこ、かくれんぼなど全くもって低俗で陳腐に思えた。
そんなもので私を満足させれると思うな。
私だけがあの快楽を知っているのだ…。
なんて遠い昔の話はこれくらいにしておこう。(半分嘘)
近くの書店に行き、絵本コーナーに立ち寄る。当時読んでいた絵本もあったりしてこれはこれで興奮したのだが、今日は本を買いに来たわけではない。キメにきたのである。
絵本コーナーの入り口付近にある棚にロングセラーの『はらぺこあおむし』を見つけた。コレにしよう。
棚の手前の物だと子供たちが触ったり、手に取って読んでいるかもしれないためあの乾いた音が鳴らない。よって奥の方に積まれているものチョイス。
表紙に指を掛ける。
緊張の一瞬。
焦ってはいけない。ここで大事なのは冗長な程にゆっくりと、かつ繊細にめくることである。
ペリッ(ハラペーニョ・ビニーラァ)
絶頂である。
ここですかさず常備しているMonster Energy ZERO SUGARを飲(イン)。もう一度めくる。
飲(イン)。
喉。
ペリッ(ハラペーニョ・ビニーラァ)
飲(イン)。
喉。
ペリッ(ハラペーニョ・ビニーラァ)
もうガンギマリである。
幼少期の頃から変わらぬその音。
たまらんである。
いい歳こいた大人が一人絵本コーナーで絶頂しているさまを周囲の冷ややかな視線が刺す。しかし今はどうでもよいのだ。ただ、今は快楽に浸りたい。
皆も是非試してほしい。
⚠️本屋に飲食物を持っていくのはマナー違反なので、Monster Energy ZERO SUGARを飲(イン)する場合は絵本を購入した後、家で行うように。